UNEの活動や毎月の新着情報、イベント情報をお知らせします。
5月号
☆家老コラム
「故郷に錦を飾る」
先月、栃尾タイムスが、長岡大学が実施した、栃尾高校の学生への匿名アンケート調査の結果を掲載しました。
「今後栃尾に住みたいと思いますか」という問いには、回答者202名のうち「住みたくない99人」「どちらかと云えば住みたくない63人」「どちらかと云えば住みたい32人」「住みたい8人」。これまで生まれ育ち、そして学んだ栃尾の町に魅力を感じていない高校生が全体の4分の3もいることに大きなショックを受けました。
それでは、同じ問いを大人たちにしたら結果はどうなるのか?多分「若いもんが就くような仕事がねぇ」、「病院もねぇ、公共交通機関も不便で長岡へも行かんねぇ」、「雪がいっぺでこんげんとこいゃだ」など、悪い印象のみを子どもに伝え、「こんげん栃尾には住まねぇで、雪の降らねぇどっかへ行って働けや」と言ってきたことが原因ではないか?いずれにしても今の栃尾人は、大人も子どももみんな栃尾をぶちゃってしまったのか?と私は誤解?しています。
2年前に市街の、ある中学校の先生が、「2年生をUNEに連れて来たいので、栃尾の魅力を伝えてほしい」と来られました。「栃尾は長岡にある「スターバックスコーヒー」も、「マクドナルド」も「蔦屋」もない、若者にとっては全く面白くない街。できれば栃尾で元気にやってる企業や団体を見せて栃尾の魅力を垣間見させ、子ども達が栃尾から出て行くのをどうにか留まらせたいと思っている」と訪問の趣旨を話されました。
私は「若い時はどんどん外へ出て様々な経験を積み、自信が持てたら故郷へ戻り、故郷に貢献する人材を育てることが中等教育の使命ではないか。私の経験も含め、2時間くらい時間を取って貰えるのであれば」と言ったところ、45分の見学だけでよいと云われ、結局先生からの申し出を断ったことを思い出しています。
大学卒業特、恩師から「故郷に錦を飾れ!親元、故郷を離れ、勉強し沢山の失敗・試行錯誤を重ね社会を経験し、故郷に貢献できるようになったら、故郷に戻り故郷のために働け!地元で失敗したら立ち直れないが、よそで失敗しても帰れる故郷があればきっと立ち直られる。若い時こそ外へ行け!」という餞(はなむけ)をいただきました。
花火や油揚げなどの物ではなく、栃尾はこれからは魅力ある新しい仕事を創発するような人材を育て、それら魅力ある人材を慕って多様な人々が集まる栃尾とすべく、子どもや若い人たちの教育の充実にみんなで汗をかこうではありませんか。
〇キッチンカー「畝家」からのお知らせ
☆「トチオーレ」に出店
5月1日よりいよいよ栃尾市街地の新しい交流の場である「トチオーレ」がオープンします。UNEのキッチンカー「畝家(うねや)」もオープンに合わせて
5月1日(日)と8日(日)に下記を販売します!
皆様のお越しをお待ちしております。
〇5/1 祝いの赤飯(350円) | 〇5/8 畝家自慢のチャーハン(400円)
☆「畝家うねや」 5月の献立(アオーレ長岡 弁当販売)
12日 鮭弁当と筑前煮| 19日 筍ご飯とほっけ焼魚| 26日 山菜ご飯とジャンボ油揚げ
<毎週木曜日は畝家の日>ご予約もお待ちしております!
〇イベント情報
田植え祭り開催
一之貝の山間にあるUNEの棚田で田植え祭りを開催します。山に囲まれた環境の棚田で田植えを楽しんだ後は栃尾の名湯おいらこの湯で汗を流し、UNEHAUSで美味しい昼ご飯を食べて解散になります。
お申込みは5月11日までに下記ウネまでお願いします。
☆田植え祭り詳細☆
◎日 時:5月14日(土)9:00(受付開始8:45~)~13:30解散
◎集合場所:ウネハウス(長岡市一之貝869)
◎参 加 費:2,000円(お昼、案内代、温泉代込)幼児無料。
小学生は1,000円
◎服装持ち物:農作業ができる格好、着替えも持参ください。
◎備 考:場合により温泉の立ち寄りがなくなる場合は参加費を変更いたします
ハロウィンカボチャ植付イベント
千秋が原の福祉市民体験OasisRでは下記日程でハロウィン用のジャンボカボチャの植付イベントを行います。秋には収穫したジャンボカボチャを大きさや形、重さなどでコンテストする収穫イベントも予定していますので、皆様のご参加をお待ちしています。
☆ハロウィンカボチャ植付イベント詳細☆
◎日 時:5月21日(土)9:00(受付開始8:45~)~12:00解散
◎集合場所:千秋が原ふるさとの森公園管理事務所前
◎参 加 費:無料
◎服装持ち物:農作業ができる格好、水分も持参ください。
◎備 考:少雨決行となります。
農福連携サポーター養成講座2022@ニイガタ開催!
農と福祉を結ぶ農福連携において、「農」と「福祉」の間を繋ぐ人材「農福連携サポーター」を養成する講座を 6月及び9月に新潟市で開催します。過去2年にわたり行った
経験を元に充実した講座内容となっています。
日時等は下記となりますが、応募条件等詳しくはUNEのホームページをご覧頂くかウネ(0258-86-8121)までご連絡、照会ください。
〇詳細〇
★日 程:前 期 第1日 令和4年6月25日(土) 10:00~17:00
第2日 令和4年6月26日(日) 9:00~16:00
後 期 第3日 令和4年9月3日(土) 9:30~16:30
第4日 令和4年9月4日(日) 9:00~16:00
★受講料:受講料・テキスト代、税込 一人 39,600円
★会 場:新潟市中央区新光町5-1 千歳ビル4階 (新潟県庁隣、無料駐車場有り)
☆お申込み・お問い合わせ☆
認定・特定非営利活動法人UNE 電話0258-86-8121 メール:une_aze@yahoo.co.jp
もしくはUNEのHP、イベントからお申込みください。
申込みの際は イベント名、氏名、年齢、電話、住所をお願いします。
〇UNE正会員の方へ総会のお知らせ
お陰様で皆様より支えて頂き認定特定非営利活動法人UNEも11周年を迎える事が出来ました。感謝申し上げます。令和4年度の総会が下記日程で決まりました。詳細は追ってお知らせいたします。お忙しいところ恐縮ですが正会員の方はご出席をお願い致します。
総会日時:5月20日(金)14時から16時
場所:1908HAUS(一之貝1013番地 昨年と同じ会場です)
〇先月の活動報告
・田と畑、今年も農作業が始まりました。
今年も春を迎えました。例年よりも多い雪の影響で山の上の方の田んぼはまだ作業できませんが、一之貝周辺の田んぼと信濃川河川敷での畑で農作業が始まりました。
米作り5年目の田中がうまい米コンテスト入賞に挑みます。
畑は昨年協働した連合中越、原信労組、市民協働センター、フードバンクながおかの各団体様と協働しながら賑わいのある畑、福祉市民体験農園を目指し様々なイベントを企画していますのでご期待ください。
・一之貝の総会が行われました
毎年恒例、年1回の一之貝区の年次総会が4月11日に開催されました。コロナ禍の影響で出席者は例年になく少なかったですが、総世帯数の半数を超える多くの区民が参加され、区の年間決算、実績、予算、事業計画、区費の改訂、神社の運営、市道改良事業、そして様々な区の問題について協議されました。
これまで区費は戸数割、資産割、人頭割といった科目で賦課されていましたが、最近の急激な世帯数、村民数の減少、そして移転による耕作放棄地の増大により、これまでの区費の制度では区の維持が出来なくなるとの予測から、区費の負担割合の見直しが討議されました。
人は減りますが管理しなければならない区の施設、神社、道路、水路、
農地の面積などは変わらず、それらが老朽化、管理が行き届かなくなる
ため維持管理費は嵩むばかりで、経費はどんどん必要になります。
どうにかしてこれらを賄うためには、負担を多くしなかればなりません。
町に比べ様々な点でインフラ整備が遅れている上に、これまでのような
管理が出来なくなった現状を政治や行政はどう考えているのか?是非、
関係者から総会に参加して貰い意見を聞かせて貰えたらと思いました。
<編集者あとがき>今年度も始まりUNEも地元で様々な事業や役回りが始まりました。そんな中、私たちの確認不足や準備不足でご迷惑をおかけしたり不快な思いをさせてしまった事例がいくつか出てしまいました。
地域の方と協働させて頂きながら進めないといけない事業ばかりなのに不義理な事をしてしまいました。これからはより一層気を付けて参りますので、どうぞご指導とご協力をよろしくお願いいたします。
〇今月の送迎サービス予定
3月号
★雪中壱乃界<蒸米>が全国大会で銅メダル!!
「とちおどぶろく雪中壱乃界」の蒸米仕込みが銅メダルに当たる入賞を獲得しました。
2月17日愛知県大府市で開催された「第15回全国どぶろく研究大会in大府」の濃芳醇の部においてローアルコール(蒸米:アルコール度数8%、精米歩合80%、甘みの強い酸味の残った)に仕立てものが入賞しました。13回の遠野大会で優秀賞(銀メダル)を頂いて以来2回目のメダル受賞です。
この受賞を記念して3/18にお祝い会(中面をご覧ください)を開催しますので是非ご参加ください。
★家老コラム:しんせつ除雪隊
最近、雪の降り方が尋常でなく一晩でドカッと降ることが多く、行政も住民もその対応に大変苦労しています。特に、豪雪地帯である栃尾地域では、高齢者や障がい者世帯などの雪下ろしの担い手の確保が難しく、高齢者が自ら自宅の雪下ろしに当たり、その際、屋根や梯子から落下する事故が頻発し、大きな社会問題になっています。
さて、UNEの活動拠点である一之貝には住民で結成する『しんせつ除雪隊(隊員15名、雪下ろし登録世帯(主に要援護世帯)が20戸程)』があります。地元の民生委員児童委員が中心となり、長岡市の除雪補助事業を上手く活用し、集落の高齢者世帯の雪下ろしを担って呉れ、地域内の支え合いの取り組みに大きく寄与しています。
UNEも同様、除雪隊を結成していますが、一之貝での雪下ろしはUNEが管理する建物の他はほとんどなく、雪下ろしの活動現場は、隣集落の北荷頃、そして、栃尾市街の栄町、長岡市街などとなっており、一之貝のしんせつ除雪隊同様今冬はこれ迄大忙しでした。
福祉の分野では『自助、共助、公助、そして互助』という言葉がよく使われますが、核家族化の進展で『家族を中心とした自助』の力がどんどん弱まり、加えて人口減少に伴い『公助である行政の力』も弱まったため、行政は『共助、互助』をよく強調します。しかし、高齢化・過疎化が進む中『共助、互助』と云っても、笛吹けど踊らず!といったのが現状です。
最近、一之貝の高齢者からよく『一之貝に住んで居て良かった!』という言葉を耳にします。何か困ったことがあっても雪下ろし同様、地域のコミュニティがしっかりしているので、安心して暮らせるということだと思います。
毎年4月に開催される集落総会には、全戸数の約8割もの世帯が出席、農道の除草や水路の江浚いなどの村普請にも今もなお大勢の方々が参加されます。そのような場面で顔を合わせ、一緒に難儀しながら作業することで、日頃から良好な人間関係が構築されているものと思います。
残念ながら政治や行政に期待できる時代ではなくなった今、団体、隣近所、集落で知恵と力を出し合い『安心、安全、そして楽しい暮らしが出来るコミュニティの醸成』が必要であると思います。そういう意味で、 一之貝は長岡市内に於いても胸張って誇れる素晴らしい
コミュニティがある集落だと思います。是非、そんな一之貝集落を「うねご飯」を食べがてら訪れてみてください!
ようこそ! 一之貝へ またね! 一之貝へ 家老 洋
★初春恒例の人気企画 どぶろく雪中壱乃界
雪中貯蔵を楽しむ&銅メダルお祝い会開催!
1月初めより雪の中に貯蔵し熟成させたどぶろくを楽しむ「雪中貯蔵試飲会」を下記の通り開催します。今回の全国大会で受賞したどぶろくも雪中貯蔵酒で楽しめます!
加えて春のかほりの蕗の薹や手作り料理もご用意してお待ちしております。
雪中貯蔵ならではの和かな味わいを感じて頂ける人気の企画。コロナ禍で人数制限もありますので、お早めにお申込みください。
当日は17時半に長岡駅東口から無料送迎車をご利用頂ける他、宿泊も可能ですので是非お泊りください。
〇雪中貯蔵試飲会詳細〇
〇日 時 令和4年3月18日(金)18時より
〇会 場 長岡市一之貝869番地 農家レストラン『ウネハウス』
〇会 費 3,000円(当日受付にてお支払いください)
〇参加人員 先着20名
〇申し込み 3月15日までに下記へお申込みください。
Tel 0258-86-8121 Fax 0258-86-8131 Mail une_aze@yahoo.co.jp
※申し込みは、氏名、性別、住所、電話番号、送迎の要不要をお知らせください。
★キッチンカー「畝家」からのお知らせ!
☆毎月 トッピーで赤飯の販売を行います!!
キッチンカー畝家は毎月、栃尾、楡原のショッピングモール「トッピー」にて栃尾産こがねもちと三崎屋さんの醤油を使った「とちお醤油赤飯」(税込350円)の販売を行います。
数量限定、売り切れ御免ですのでお早めにお越しください。
なお、予約販売も予定していますのでUNEまでお問い合わせください。
3月は18日(金)10時から販売。自家製カクテキも販売しますので是非!!
お陰様でキッチンカー「畝家」も3月で1周年を迎える事ができました。
コロナ禍ではありましたが、アオーレ長岡での出店を中心に、皆様に美味しくて温かい弁当と笑顔がお届けできたのではないかと思います。
さて、1周年を迎えるに当り、今まで不定期で出店していましたアオーレ長岡での弁当販売ですが「いつ出店か分からない、計画的に食べたい!」という声を頂く事がございましたので、3月より毎週木曜に出店する事にしました。アオーレ長岡の都合で出店できない時もありますが、その際はご容赦ください。
これからは「木曜日はアオーレで畝家の日」と覚えて頂ければ幸甚です。
予約も承っております。お気軽にお申し付けください。
☆アオーレ長岡献立予定
3/ 3 味自慢炒飯の中華あんかけ
3/10 牛すじカレー
3/17 山菜ごはん、栃尾油揚げ
3/24 焼き鮭、肉じゃが
★農福連携サポーター養成講座のフォーラムを開催します。
農福連携をスムーズに進める人材を育成する農福連携サポーター養成講座のフォーラムを下記要領で開催します。当日はzoomでの参加もできますのでお気軽にお問い合わせください。
〇日 時:2022年3月3日(木)13:00~17:00 (詳細は同封チラシをご覧ください)
〇場 所:上越市民プラザ(上越市土橋1914-3 ℡ 025-527-3611)zoom配信も行います。
〇対 象 者:農福連携に興味のある方(福祉・行政・農業関係者)、関係者
〇申 込 み:3月2日までに電話(平日9時から16時)、HPからお申込みください。
zoomでの参加希望の方も同様にお願いします。
〇参 加 費:無料
★先月の報告
☆長岡市商工会議所の観光サービス部会に参加してきました。
先月より長岡市商工会議所に入会させて頂き、初めてホテル、旅行業者、飲食関係者などで結成されている部会に参加させて頂きました。今回は、新潟県、長岡市、そして長岡観光コンベンション協会からそれぞれの取り組み状況の発表の後、参加された方々からの質疑、意見交換が行われました。
観光に関する様々な数字が出されましたが、人口減少が続く昨今、数字の多寡に一喜一憂するよりも「質」の向上を目指した観光・サービスを目指すべきではないかと思いました。
長岡の魅力は、山本五十六、河合継之助、小林寅三郎、上杉景虎といった人物ですが、他所からのお客さんを受け入れることで幾らの売り上げを得るかよりも、お客さんとの交流を通じて、より魅力的な今生きる長岡市民を増やしていけば、それら市民を通して様々な方々が長岡に集うのではないかとも思いました。今後も人材育成、米百俵の精神を大切にしたいと思います。
☆「にいがた縄文火焔蒸」のお披露目会に参加してきました。
ホテルニューオータニの大澤調理顧問が地元の農家、加工業者とコラボして開発した新商品「にいがた縄文火焔蒸し:シュウマイ」のお披露目会が、ホテルニューオータニで開催し、生産者の1人として招待され参加してきました。
3種類あるシュウマイにはそれぞれ物語があり、UNEが生産したヨモギ若葉を皮に練り込んだ、山古志産の神楽南蛮味噌を乗せたシュウマイは正に中山間地のコラボそのもの。ほのぼのとしたヨモギの香りが里山を思い出させる「うんめ~!シュウマイ」でした。
その他、長岡産の食用菊「おもいのほか」シュウマイ、新潟近海産の紅ズワイガニのシュウマイ2種類が有り、全ての皮には新潟産米粉が使用されています。
物語を思いながら食するシュウマイはまた一段と美味しく感じました。
お買い求めはホテルニューオータニ長岡内の日本料理「胡蝶:TEL0258-37-2102」までお問い合わせください。(3種各2個、合計6個入り税込1,400円:要冷凍)
★今月の送迎予定
以上となります。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
〇家老コラム
自然が与える試練
「雪を楽しむ! 雪を喜びに! 克雪ではなく親雪・利雪!」
これまでいろいろなことが云われ、私も以前政治家として同様なことを云い続けましたが、これは今でも「夢のまた夢」。
この時季、雪に覆われ毎日どんよりとした天気の長岡から、僅か1時間半車を走らせ、関越トンネルを超え群馬県高崎辺りまで
行けば正にそこは別世界。燦燦と輝くお日様、そして乾燥した空気の清々しさに、雪から解放された喜びを誰もが感じるのではないかと思います。
大学そして就職、二〇~三〇代を関東で生活した私にとって、長岡の冬は正に試練であり、強がりを云っても、体そして精神的に苦痛でしかありません。齢を取れば、取るほどなおさら、その苦痛に耐えられなくなるのも現実です。今冬も先輩から「病気で入院し、家の前の除雪が出来ないので助けて欲しい」との依頼があり、お手伝いしました。屋根の雪下ろしだけではなく、ブルが置いて行った雪の始末すら出来なくなるのも現実です。
寿命が延びれば延びる程、雪に対応できなくなる世帯が多くなる一方、それを支援する若い人材は少なくっています。そして財政破綻寸前の行政は、そこまで支援する術はなく「雪の降る、雪の多い地域には住んでは危ない!イケない!」という雰囲気で、雪の多い冬の中山間地域での高齢者の生活はどんどん難しくなり、生まれた所、住み慣れた所で老後を過ごし最期を迎えたいと思う人は少なくありませんが、それすら難しくなっています。
世の中便利になりましたが、自然環境の厳しい?所に住んでいる人は、生活も死ぬ所の選択すらままならない
現状は、果たして便利で豊、そして幸せな日本なのだろうか?と感じています。
温暖化で12月末から3月末までの有雪期(雪のある時季)約3か月を辛抱すれば、無雪地域の人よりも、何倍も素晴らしい春を感じることが出来る喜びを期待して、私は、今冬を凌ぎたいと思います。
自然が与える人への試練、厳しい冬、雪と戦うことで培われた、真面目さ、忍耐強さ、勤勉さ、そして情に厚く心優しい「越後人の気質」をもっともっと社会にアピールし、試練もまた幸福かな?そう考えることも大切かと思います。
「冬来たりなば春遠からじ!」「春の来ない冬はない!ベト(土)から湯気がタナビキ、草木の芽が一斉に芽吹く、心浮きたつ春!を待ち侘びながら冬を過ごす。改めてあと1月半、3月の初春を楽しみに、一寸の?試練を楽しみたいと思います。 家老 洋
〇雪下ろしボランティア募集中!!
雪下ろしを手伝ってくださる方おられましたら、是非、ご連絡ください。
一人でする作業は辛く感じますが、大人数でする作業は楽しく、家主の方にも
とても喜んでいただける素敵な仕事です。
その方に合った作業をして頂きますので、お気軽にUNEまでどうぞ!!
〇3月のイベント情報
2月はイベントが有りませんので3月の情報をお届けします。
★農福連携サポーター講座のフォーラムを開催します!
農福連携の推進がマスコミなどに取り上げられるようになりました。
UNEでは農家と障害者福祉サービス事業所の間に立って、障がい者の農作業がスムーズに進められる
人材「農福連携サポーター」を育成する講座を昨年より開催し、今年度は上越市を会場に15名の参加者で 開催しました。
この度、下記要領で活動報告と基調講演を中心としたフォーラムを開催します。
〇日 時:2022年3月3日(木)13:00~17:00
〇場 所:上越市民プラザ(上越市土橋1914-3 ℡ 025-527-3611)zoom配信も行います。
○次 第
13:00~13:15 受 付
13:15~13:30 開 会
13:30~14:30 「農福連携をどう進化させていくか?」講師 八尾稔啓さん
14:40~15:10 「農家と福祉施設のマッチング」 講師 日高嘉信さん
15:15~16:15 「農福連携サポーターの活動 報告」座談会
発言者:農福連携サポーター:有岡希さん(新潟市東区)、萩原正次さん(新潟市秋葉区)
轡田秋夫さん(三条市)、高木桂さん(上越市清里区)
16:15~16:45 参加者全員の一言発言
16:45~16:55 閉 会
〇対 象 者:農福連携に興味のある方(福祉・行政・農業関係者)、関係者
〇参加定員:30名
〇申 込 み:電話(平日9時から16時)若しくは右QRよりお申込みください。
zoomでの参加希望の方も同様にお願いします。
〇参 加 費:無料
・開催についてはコロナウイルス感染拡大防止に努めます。受付の際に名前、住所の記入、検温、健康状態について記入いただきます。当日はマスク着用、アルコール消毒の実施をお願いいたします。
講師紹介:八尾 稔啓(やおとしひろ)さん
25年前に長男の重度の精神薄弱をきっかけにエイ・エル・ピーを設立
ストレスに関する学びから各種資格を取得され、産業、学校、医療の3つ
の現場で研修・授業・カウンセリングなど幅広く経験。
富山県内の自治体、全国の大学などで講演されています。
〇赤い羽根共同募金のテーマ型募金にご協力ください!
先月号でもお知らせした通り、UNEでは『赤い羽根共同募金のテーマ型募金』を活用して病院等への無料送迎事業資金の募金をお願いしております。おかげさまで、この1か月で沢山の方
から募金していただきました。
ありがとうございました。
しかしながら、目標の90万にはまだ達していません。3月末までが募金期間となります。
募金は直接UNEにご持参いただければ責任を持ってUNEが郵便局で手続きを行います.。
遠方の方は右のQRより赤い羽根共同募金の専用ページに進んでいただきweb上
で寄付する事ができます。
又、ウネに連絡いただければ郵便局用の振込用紙を郵送いたします。
皆様からのお力添えをお待ちしております。
〇活動報告
1.長岡市賀詞交換会に参加しました。
毎年恒例の賀詞交歓会がアオーレ長岡のアリーナで開催され約1,500人の関係者が一堂に会しました。
年頭の挨拶で磯田市長は、90%以上の市民が2階のコロナワクチン接種を完了したことを報告され、
続いて2022年は、
①都市の魅力を発信し、人に選ばれる地方都市として、福祉、医療、教育などの分野に力を入れて行きたい。
②地域共生をテーマに掲げ、女性、高齢者などみんが一緒に働き、暮らせる多様性のある地域の創造を目指したい。 ③長岡北スマートインター隣の工業団地には21社の進出が決まっており、
約200億円の投資、そして1,000人の雇用が見込まれ、サテライトオフィスの進出も期待できる。
④長岡の地場産業である「発酵」を中心としたバイオ産業にも力を注ぎたい
との抱負を述べられました。
最後に人が集い楽しむ象徴である花火を、是非今年は打ち上げたいと結ばれました。
コロナ禍が終わる社会は、3年前の社会とは様変わりする筈です。
是非、それに向けた行政改革の準備も必要ではないかとも感じました。
2.ドイツのユリアからメッセージが来ました。
4年前の1月の今頃から約1か月間UNEHAUSに寝泊まりして実習したドイツ人のユリアさんから本日新年の挨拶メールが届きました。
親愛なる家老さんと親愛なるウネハウスのみなさん!
明けましておめでとうございます。みなさんのお元気でご活躍のことと拝察します。
また一年が経ちましたね!残念ながらまだドイツと日本の行き来ができる可能性がないこと
残念に思っています。
私は、しばしば日本やウネハウスのことを思い浮かべています。もっと頻繁に連絡すべき
なのですが、新しいメッセージはありません。コロナ禍に見舞われたここ数年、私にとって
は全てが同じでした。私は週に何回かワインバーで働き、残りの時間は家で家事をし、趣味
として英語、日本語などをゆっくりと学び、そして本を読んでいます。茶道を学ぶ女友達と
茶道のお稽古でたまに会うのが日常です。それ以外何も面白いことはありません.
私は時々ウネハウスのブログを見て、パンデミック(コロナ禍)にもかかわらず、すべてがイベントで
うまくいっていて、私が書いたブログがまだ残っていることを嬉しく思います。
皆様の新年のご多幸をお祈り申し上げますとともに、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。みなさんによろしくお伝えください!ユリア・ケラー
彼女が活動した年も大雪で大変ながらも楽しんでいた事を思い出しました。又会える日を心待ちにして、コロナ禍を乗り切りましょう!
〇キッチンカー情報
送迎情報
〇家老コラム
施しよりもしごとを!
ベーテルにみる共生社会
ドイツのビーレフェルトという町の近くに155年もの歴史を持つ「ベーテル」と云うコミュニティ
(UNEが目指すモデル)があります。
ベーテルとはヘブライ語で「神の家」を意味し、そこでは、てんかん、知的障害、精神疾患のある人々が一般市民と共にしごとをし、生活をしています。
創設当時、アルコール中毒患者の受入れもして、生活困窮の彼らに国は幾ばくかの生活費を 支給していました。しかし、支給されたお金は直ぐにアルコールに変わり、症状は悪くなるばかり、 その時『施しよりもしごとを!』というスローガンを掲げ、お金よりも誇りをもってやれるしごとを与え自ら体を動かし、頭を使って稼ぎ、アルコールを忘れることで中毒から抜け出すことが出来るという信念の下、多くの人々を中毒から救い出したという逸話があります。ベーテルの中には農業を はじめ色々な作業所が作られ、障がい者も健常者もみな一緒に働き生活し現在に至っています。 1993年には現、皇太后の美智子様が訪問されました。
7年前に母校のドイツ語の先生の紹介で私も5日間、一人でベーテルを訪問、幼稚園から高校までの教育機関、てんかん専門病院、老人施設、障がい者グループホーム、掃除機の組立工場、木工作業所、農場等様々な施設を訪問、色々な方々から話を伺ったことを思い出しています。
現在日本では10万円の給付が話題になっていますが、貧困問題は、金を渡すだけでは根本解決には繋がらないと思います。給付金をばら撒いて、その金が消費に回れば経済が上向きになり、様々な社会問題は解決する!と云ったような単純な社会ではありません。
それよりも、まずは誰もが容易に関われる「しごと」を提供し、その労働対価として金を貰う。もし、その金だけでは生活できない場合は、国が上乗せすることで、生活困窮者は誇りをもって安心して生きることが出来、そして様々な心身の病からも立ち直ることが出来ると思います。
障害があろうが、学歴がなかろうが、齢をとろうが、誰もがみな誇りをもって仲良く働けば、困窮や犯罪は少なくなり、幸せを感じる人は多くなり、その結果、社会は生まれ変われると思います。
自然や美味しい食等、環境に恵まれた里山、一之貝に来た人、誰もが携われ、楽しく、安全でやれるしごとを創り出し、そして稼いだ富を分かち合えるコミュニティを作ることが、農福連携でありUNEが目指すところです。
今年もみなさんの応援よろしくお願いします。 家老洋
〇年末年始、1月のお休み、キッチンカーについて
地域活動支援センターUNEHAUSと特定非営利活動法人UNEは2021年12月25日(土)~2022年1月3日(月)までお休みとなります。新年は1月4日(火)より開所、活動を始めます。
※1月のキッチンカー・アオーレ長岡での出店は発行日の都合上掲載できませんでした。
UNEのHPをご覧頂くか直接ウネハウス(0258-86-8121)までご連絡ください。
〇イベント情報
農福連携についてのフォーラムを開催します。
一昨年より取り組んでいる農と福祉の間に立つ人材を育成する農福連携サポーターのフォーラムを今年度講座を開催した上越市で下記の日程で行います。
先進事例の紹介やワークショップを中心に活発な意見交換の場としたいと思います。当日はZoomでも配信する予定ですので、興味のある方は下記までご連絡ください。
農福連携フォーラム@上越詳細
〇日 時:2022年3月3日(木) 13:30~16:30 (受付13:00~)
〇場 所:上越市市民プラザ(上越市土橋1914−3)
〇内 容:先進事例の紹介
現場実習と支援事業の報告
ワークショップ
〇対 象 者:農福連携に興味のある方(福祉・行政・農業関係者)、関係者
〇参加定員:50名 (ウイルス禍の影響で少人数での開催になります。)
〇申 込 み:2月20日までに電話(平日9時から16時)、HPのイベントページから
zoom参加希望者も同様にUNEのHPからお申込みください。
〇参 加 費:無料
・詳細については2月号、UNEのHPでお知らせいたします。
活動報告
〇農福連携の先進地視察研修を行いました。
12月14日に農福連携の研修で日本初のクラインガルテンである高崎市の倉渕クラインガルテンを訪問し、農福連携の提唱者である近藤龍良先生の講演とクラインガルテンの見学、翌日は高崎市中里町で農福連携に取り組んでいるジンズノーマという特例子会社の視察研修を行いました。
近藤龍良先生からは農福連携を提唱したきっかけとこれまでの経緯、これからの農福連携についてお話して頂きました。活動を進めて行く中で、結果的に地域が福祉を含め様々な人を受け入れる雰囲気になってきた事で地域も変わり始め、その結果、福祉が地域農業を維持する、福祉の力で農を成り立たせる事が出来るのではないかというお話が印象的でした。又、市民農園では皆がワクワクするような取り組みが必要で、都市部の人達よりも地元の人達の参加が重要だという話も大変参考になりました。
眼鏡販売の全国展開を行っている「JINS」の特例子会社(障がい者雇用を専門に扱う会社)ジンズノーマでは同地区で幅広く事業展開(農業資材の販売、農産物の生産や直売所の運営、ソーラーパネルの販売等)するファームドゥと協働しながら、建物の設置やその資材、維持管理、販売業務はファームドゥが、実際の栽培から出荷までの作業はジンズノーマが担当するという形での展開が非常に先進的で、お互いに負荷の少ないシステムだと思いました。若い方が多く活気あふれる施設で元気を頂いてきました。
2日間を通じて農福連携を深く知る時間となりました。
〇鳥獣被害対策のわな免許を取得しました。
今年、去年と猪に田んぼが荒らされ、相当な被害がありました。
人頼みではどうにもならないので、自らわなを仕掛け来年はどうにかしたいとの思いで家老と職員の田中がわな猟狩猟免許を取得しました。
〇わなの視察を行ってきました。
9月に新潟日報に掲載された阿賀町の方が作られた竹製の囲いわなについて視察してきました。
地元で調達できる材料、竹、杉等を使い、ホームセンターから番線、仕掛け金具などを購入し、3人で1日半で作り上げたのが右の写真のわなです。
猪が頻繁に出没する田んぼや畑の通り道に設置したので設置後直ぐに掛かったとのことです。
我々も来夏試してみたいと思います。
実際に獣害で困っている者同士、意気投合、大変親切にご教授していただき感謝、感謝、感謝でした。
〇どぶろくノムカイを開催しました。
今年穫れた新米を掛け米にして作った新酒を飲む会をコロナ禍の影響もあり地元の関係者を中心に開催しました。
ドイツワインのシュミットさんから教わった「アルコール度数が低くて甘いもの」が女性から評価を得、売り上げを伸ばすとのアドバイスを貰っていたので、今回は通常よりも3度程低い10度のどぶろくが出来上がりました。火入れをしない、発酵している最中のどぶろくですのでシュワシュワ感もあり甘くて口当たりも良く、大変飲み易くて美味しいとの高評価を頂きました。
コロナ禍では有りますが、久しぶりのお酒の席で皆さん大いに満足されました。
〇編集者挨拶
2021年もコロナコロナで振り回された一年でしたが、過ぎてみると本当に早い一年でした。UNEも地域の皆様のお力添えで「ノウフクアワード2021」を頂いたり、TOKIOの城島氏が来訪され取材を受ける等、実りの多い一年だったように思います。
2022年も認定・特定非営利活動法人UNE並びに「うね日和」をどうぞよろしくお願いいたします。 編集者:納谷光太郎
送迎サービスのご案内
〇家老コラム〇捕獲と共生(獣害対策)
今年は、UNEでは2年続けて田んぼを猪に荒らされ、荒らされた田んぼ3枚は随分減収となりました。また、一之貝では猿の軍団が出没し、様々な野菜を持ち去り、花火などで対処しましたが、解決することなく今に至っています。昨年多く出没した熊は、10月下旬にUNEのスタッフが一之貝から北荷頃へ向かう県道で見かけたことはありましたが、例年に比べ熊との遭遇は少ないようでした。
このような状況を鑑み、11月初めに長岡市の農業体験施設 あぐらって長岡で開催された「狩猟免許取得希望者講習会」に参加し、狩猟の免許、方法、鳥獣の判別、わなのこと、そして獣の習性などについて1日学んできました。
狩猟の講座ですので、捕獲することが第1目的で、捕獲し、止め刺し(殺処分し)するまでの一連を学びましたが、いずれにしても時代劇の大好きな私にとっても、捕獲した獣をワイヤー等で固定し、心臓あるいは大動脈にナイフで一刺しする:止め刺しの映像が一番ショッキングでした。果たしで私は出来るのだろうか?と思いました。
実際、今、狩猟免許の取得を希望される方は、獣の実害を受けている人よりも狩猟を趣味としての楽しみ、鳥獣の肉:ジビエの確保を目的にする方が多いとのことで、農産被害の防止・予防を目的にする人はそれ程多くなく、その場合は高齢者が多数を占めているとのことでした。
我々の目的は、被害防止、予防で、捕獲、殺処分、そして食肉が目的ではありませんので、狩猟でなく、捕獲しなくてもどうにか獣と平和裏に棲み分け出来る方法はないかと思うようになりました。
その場合、今一番効果があるのが電気柵ですが、経費が掛かり、そして管理も
必要ですので、条件不利の形の悪い田んぼ、そしてあと数年もすれば止めて
しまうような田んぼでの電気柵設置は適当なのか?何か別の方法、例えば、
臭い(肉を焼く臭い)や人を恐れる習性を利用しての方法はないか?
今後、いろいろ調べてみたいと思います。
また、狩猟期である11月15日から2月15日(猪、日本シカは3月15日)までの
間は、狩猟免許を持った方々を積極的に地元に迎え入れ、農業被害を及ぼさない
程度の頭数捕獲をお願いして貰うことを考えて行きたいと思います。
「邪魔者は消せ!」という短絡的な考え方ではなく、動物・福祉の観点からも、
人間の知恵を巡らせ、殺すのではなく、人と獣との棲み分けをしっかりし、
共生できる里山社会を築くことも大切ではないかと思います。
家老 洋
アオーレ長岡キッチンカー出店情報!
アオーレ長岡での出店予定は下記となります。ご予約も承りますので是非ご利用ください。
12月 2日(木) きのこご飯、栃尾じゃんぼ油揚げと野菜の煮物
21日(火) 焼き鮭、肉じゃが
24日(金) カレーチャーハン、手作りナゲット
イベント情報
大変申し訳ございませんが、12月、1月はイベントの予定が有りませんのでよろしくお願いします。
〇UNEが実施している送迎サービス事業への共同募金お願いします
昨年度より新潟県共同募金会が実施している「にいがた新テーマ型募金」は、赤い羽根共同募金の募金形態の一つで、例えば「子ども食堂を実施したい」など、具体的なテーマに対し、実施する団体が赤い羽根共同募金として募金を呼びかけるものです。
UNEがこれまで実施してきたボランティア送迎、通院送迎、買い物送迎などの車両運行費及び運転手の人件費に充てるための資金を集めるため、今回テーマ型募金に応募し、採択されました。募金目標額は90万円です。1月1日より募金が始まります。
なお、今回の募金にご寄付いただいた場合は、所得税、住民税、法人税等で税制上の優遇措置が受けられる場合があります。詳細については、募金チラシが出来上がったら連絡させていただきますし、不明な点については何なりとUNEにお問い合わせください。
送迎サービスの継続的な運営が出来るよう、みなさんのご支援ご協力よろしくお願いいたします。
〇極上大正もちの販売を始めます!
今年も師走を迎えました。UNEの冬の風物詩「極上 大正もち」の販売を開始しました。
UNEが一年かけてじっくり、丁寧に育てたもち米を一臼一臼丁寧につき上げた餅は伸びが良く、柔らかさが持続し、固くなりにくいのが特長です。
数量限定で毎年売り切れになる人気の商品ですので、ご用命はお早めに!
お買い求めはUNEHAUSにお越しになるか、UNEのホームページ、ポケットマルシェ、長岡市外の方はふるさと納税返礼品にも出品していますので是非!!
〇極上 大正もち価格〇
10切 460g入り 1袋1,026円(税込み)
全国発送も行っています!
3袋で送料込み全国一律3,548円です!
数量限定・極上大正もち・はじ餅 1袋648円
※ただし、はじ餅はUNEHAUSのみでの販売となります。
〇地域活動支援センターUNEHAUS、うねご飯お休みのお知らせ〇
12/14,15は研修、12/25から1/3まで年末年始休暇の為お休みさせて頂きます。
年始の開所は1月4日からとなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
先月の活動報告
〇ヒカリ三代試食会を開催しました。
10月29日にコシヒカリBLの開発者でJA越後ながおか顧問の星豊一先生、
営農部長、稲作営農指導員、そして全国のうまい米コンテストで優勝された
中沢町のKさん、国際コンテストで入賞された片田町のIさん、長岡うまい米
コンテストで金匠を取られた一之貝のSさん、Kさんなど名だたる米の専門家
から集まって貰い、UNEで栽培した亀ノ尾(農林1号の祖父)、農林1号
(コシヒカリの父)、従来コシヒカリ、片田のIさんが栽培した農林22号、
そして中沢町のKさんが栽培したコシヒカリBLの全5種類の米の試食会をしました。
それぞれの品種について「旨味」「つや」そして「総合」で採点して貰い、みなさんの採点を合計したものを「今年の試食会のうまい米」としました。集計の結果、僅かの差で「農林22号」が1等になりました。炊飯は種類の違う電気ジャーで、釜による違いはありますので余興としてのコンテストでしたが盛り上がりました。同時に行った品種当てでは、14人中で全て正解した方は一人のみで、賞品としてUNEの「どぶろく雪中壱乃界」を贈呈しました。
終わりに星先生から、農林1号の開発者:並河成資、コシヒカリの開発者:高橋浩之の物語をお話しいただき、今ある美味しい米の歴史を勉強できた充実した試食会になりました。
〇栃尾のトッピーで赤飯を販売しました!
11月11日に栃尾市街地に有るトッピーにてUNE特製のしょうゆ赤飯を販売しました。
トッピー内の小町屋さんから出店のお声がけを頂き、今まで出店機会の少なかった地元での販売という事で力を入れ、UNEで栽培した大正もち、三崎屋さんの醤油を使うなど、栃尾にこだわったしょうゆ赤飯に仕上げました。
当日は曇でしたが、トッピーの感謝祭という事も有り開店前から
沢山のお客様が並んで待っている状況で、私たちの赤飯も今までにない
くらいのスピードで売れて嬉しくなりました。
初めての出店で少し心配でしたが、一之貝の米は地元では有名なようで
2個3個とお買い求めになるお客様が多く午後1時には完売しました。
年末のイベントでの販売も予定していますのでよろしくお願いします。
〇長岡市より野外用備品、衛生管理の消耗品を助成して頂きました!
「未来へつなぐ公益団体応援補助金」を活用し、長岡市から野外用の椅子、机、簡易屋根用シート等の備品、アルコールや使い捨て手袋といった衛生管理消耗品等を助成して頂きました。
今までうねご飯で人数が多くなった際はどうしても密が発生してしまいましたが、今回頂いた備品を使い野外にも飲食スペースを確保する事が出来、より安心安全に利用して頂けるようになりました。
また、野外イベント等でも活用できるのでイベントの内容の幅が広がり、様々なイベントを開催する事が出来そうです。
ありがとうございました。
送迎サービスのご案内
1.家老コラム: 総選挙と国民審査(投票率と不信任投票)
10月31日に衆議院議員選挙と最高裁判所の国民審査が行われます。
9月に行われた自民党総裁選で分かった通り、日本の首相を決めるのは政権与党の選挙人である党員の多数から信任された政治家が総裁・首相になるのではなく、国会議員、派閥の意向で決まったことに疑問を持たれた方も少なくないと思います。
さて、総選挙とは?県知事や市長を選ぶ選挙とは違い、政権政党を選ぶ選挙であることを先ず理解しなければなりません。知事や市町村長(首長)の様に自らの公約を実現できる一人の政治家を選ぶ選挙とは違います。そういった意味では「地域活性化の為、新潟を良くするため、〇〇をします!」などは首長候補が言う公約であり、国会議員が言うスローガンではないと思いますが、昔、大物政治家が色々な国家的事業を地元に誘致したことで、新潟県内のみなさんは誤解し期待しているようですが、現実は一国会議員がやれることではありませんし、実際これまで出来ていません。
さて、民主主義を語る上で「過半数」は大変重要な言葉です。今回も自公で過半数の議席が取れるか?裁判官の国民審査でも『辞めさせたい』という『×』印が有効投票数の過半数つけば罷免されます。また与党である自公が過半数割ってしまえば、別の政党を与党に引き込むことも考えられます。そういった意味で「過半数」は日本の民主主義では一番重要なテーマです。
では総選挙の投票率はどうでしょう?前回は、53.68%、前々回は52.66%で今回ひょっとすると50%を割るのではないかと懸念しています。参議院議員選挙では既に前回48.80%、首長の選挙に至っては既に30%台の所も少なくありません。過半数以下の国民、市民しか行かない選挙で国家議員、首長が決まることは大きな疑問です。
自論ですが投票率が50%を割ったら選挙は無効とし、例えば半年くらい時間をおいて50%を超えるまで選挙し続ける。そうすれば候補者は投票率を確保する為に政治家は自らの政治理念・政策を市民に知らしめることに努力し、政治家と市民の距離がより近くなり、政治への関心が高まり市民の声が政治に反映され、政治家の質も今よりずっと向上するのではないかと思われますが?また、裁判で訴えられたり、政治家として社会的に大きな問題を起こしたりしているにも関わらず「当選すると、禊:みそぎを受けた!」と言って、恥らいもなくバッジをつける政治家にも疑問を感じています。裁判官の審査同様、信任投票に合わせて「この人には議員になって貰いたくない」という不信任投票も認め【得票数】=【信任投票数】―【不信任投票数】にならないかとも思います。
今回当選される国会議員は、まず初めの仕事として「過半数」というテーマで、今の選挙制度の有り様を検証して貰えたらと思います。
2.キッチンカーのアオーレ長岡出店予定とメニュー
〇4日(木)きのこ炊き込みご飯・筑前煮
〇17日(水)味自慢チャーハン・カレー鶏唐
〇18日(木)鳥ごぼうご飯・長ひじき煮
〇24日(水)雑穀ごはん・栃尾ジャンボ油揚げ
3.イベント情報
〇福祉市民体験農園Oasis R畑仕舞2021〇
信濃川左岸、日赤病院近くに広がる体験型の市民農園「Oasis R」の畑じまいを下記日程にて行います。今年も頑張ってくれた畑に感謝し、皆で来年に向けた準備を行いましょう!
思いっきり体を動かした後は一之貝のうんめぇ新米のおにぎりと豚汁でお昼ご飯♪
皆様のご参加をお待ちしています。
1.日 時:2021年11月3日(水・祝日)8:30集合~13:30頃解散
2.会 場:福祉市民体験農園oasisR
3.集合場所:千秋が原ふるさとの森管理棟(長岡市千秋3-15-1)
3.参 加 費:無料!どなたでもご参加頂けます!!
※参加には事前のお申込みが必要ですので、上記までご連絡ください。
4.新米、大正餅、どぶろくのおしらせ
今年も稔りの秋を迎え、皆様にも新米の便りをお届けできるようになりました。一之貝の「うんめぇー」新米コシヒカリを是非ご賞味ください!
その他、大好評のとちおどぶろく「雪中壱乃界」、幻の餅「大正餅」もご用意しています。是非ご利用ください!
〇ウネの良い物色々〇
一之貝の棚田で採れた新米や、その米で作るどぶろく、昔ながらの天日干しの梅干しがご用意できました。お申込みはウネ(TEL:0258-86-8121 平日9:00~16:00)まで
●天然水棚田コシヒカリ 白米(発送価格、税、送料込)
5kg/5,100円、10kg/8,030円、20kg/13,690円
天然水棚田コシヒカリ 白米(店頭価格、税込)
5kg/3,780円、10kg/6,480円、20kg/11,880円
●どぶろく雪中壱乃界(店頭価格、税込)
米粉仕込み、蒸米仕込み/各1本2,200円
●幻の餅「極上 大正餅」 (店頭価格、税込)
1袋10切れ入り/1袋1,045円※11月中旬より販売開始予定
5.農福連携サポーター養成講座後期講座開催の報告
農業と福祉の間に立って活動する人材を育成する農福連携サポーター養成講座2021の後期講座を10月16日17日に上越市で開催しました。
前期講座から3名が不参加となり12名での開催となりましたが、皆さん農家実習やウネでの実習を経験され、知識や技能が深まった中での、今回の後期講座という事でより実践的な密度の濃い講座になりました。
その他公開講座では、NHK「趣味の園芸やさいの時間」で講師をされている恵泉女学園大学教授の藤田智先生より野菜栽培について栽培計画から最後の収穫、畑じまいまでを講義して頂きました。
普段農に携わっている方には再確認の、携わっていない方には農業の流れを学べた有意義な講義でした。
コロナ禍で中々集まる事が難しい中で集まっていただいた参加者の方の活躍が今から楽しみです。
6.活動報告
①きのこクウカイを開催しました
毎年恒例となりました長岡きのこ同好会の会長 原先生から八方台いこいの森にお越しいただき、食べられる食べられないは関係なく、様々なきのこを採取し、それを原先生から品評して貰いました。
また、きのこの生態、特徴を教えていただきました。
その後、見晴らしの良い八方台で特製きのこ汁、そして栗おこわをみんなで味わい、楽しい1日となりました。
②ウネに素敵な階段ができました
UNEの玄関前に立派な階段が完成しました。
村のWさんが7月から3か月かけて整備してくださった階段です。
Wさんは今年87歳になられますが、夏の暑い日、天気の良い日は涼しい早朝からお見えになられこつこつと工事されました。
この階段は地上(地面)から9段になります。正に、1段をWさんの10年に擬えるかと思います。
Wさんが100歳になられたらもう一段最上部に石段を作り盛大にお祝いしたいと思います。あと12年元気でお過ごしください。
素晴らしい階段ありがとうございました。
※この階段の愛称を募集しています。UNEまでご応募ください。
③障がい者集団面接会に参加してきました
1年に2回、10月と2月にハイブ長岡でハローワーク主催で開催される「障がい者就職面接会」に参加してきました。今回はコロナ禍の中での開催で、事前予約のあった法人、団体のみの参加となり15団体の参加で通常に比べ半分ほどでした。
UNEには3人もの予約がありましたが1人欠席で2人の方と面接しました。予約制ですので応募された方も事前にホームページなどでUNEのことを調べての参加でしたので、面接もスムーズに行きました。
面接のした2人の外に、2つの障がい者福祉サービス施設の指導員の方から、利用者でUNEでの就労を希望している人がいるのでお願いできないか?との照会もあり、これまでに比べ収穫の多い面接会となりました。
7.編集者後書:コロナ禍も落ち着き?を見せ、人流も少しずつ出始めたようです。記事にも有った農福連携サポーター養成講座後期講座では県外から数名の講師の方が来訪され、とても有意義なお話や時間を共有する事が出来ました。Zoomなどで遠隔地の人とのコミュニケーションが取りやすくなった事で、かえって今回のように直接会う、話すといった相手の温度を感じられ事の重要性を改めて感じました。 78
家老コラム: 稲作農家の今
シルバーウイーク、天気にも恵まれ、一之貝の棚田には市街地に住む孫子も手伝いに訪れ稲刈りの真っ盛りです。収穫、そして家族が一堂に会せることに、コンバインを運転する爺ちゃん、まんまを用意する婆ちゃん達には笑顔が溢れます。
今年は猪や猿の被害もあり収量は今一でした。そして、追い打ちを掛け9月16日の新潟日報が「コメ価格2年連続下落」新潟の一般コシヒカリは1,800円安の12,200円に!と報道、コロナ禍の外食需要の落ち込み、在庫の高止まりが原因とのことで、昨年の14,000円から約13%も引き下げられた格好です。
現在、米の生産農家は全国に90万戸足らず(40年前の5分の1以下)、それらの農業所得が13%も下がることになるので大きな問題ですが、農家人口の減少、担い手の超高齢化で大きな声を上げて文句を言う農家もいないのが淋しい限りです。
UNEは直接消費者に販売しているので然程影響はありませんが、国や県が積極的に後押ししてきた
スマート農業やAI農業に取り組む大規模稲作農家にとっては、コメの値段は農業所得に直結するので、 経営破綻する農家が続出するのではないかと心配しています。
さて、いつも疑問に思うことは「農産物価格は一体どうやって決まるのか?」ある文献によれば販売価格を決める方法は ①コストに利益を上乗せする ②競合を見て決める ③商品のライフサイクルに合わせて変動させる ④需要で決める 等様々ですが、今回のJAの価格決定は④のようですが、通常は①が主流ではないかと思います。いずれにしても農業以外の他産業では、原価(仕入価格+仕入商品の配送費+人件費+梱包材代+家賃・光熱費)を割り込んでまでして販売することはありません。しかし、UNEが取り組んでいる中山間地の棚田での稲作は、人件費を度外視して原価を割り込んでまでしてやっており、既に経営破綻(事業として赤字化)しているのが現状です。
現在、この地域で稲作を行っている人が『なぜ、そこまでして やっているのか?やれるのか?』と云うと
①やっている人が年金受給者 ②先祖代々の田んぼを守るという使命感 ③田んぼを止めると他の農家に迷惑を掛けてしまうという罪悪感 ④家族や親戚に自前の美味しい米を届けたい 等かと思います。
農家の組合、そして農家の幸せ、利益を求めるのがJAですが、市場の需要でコメの価格を躊躇もせずに下げ続けていること、そして、支援して育てている大規模農家を経営難に陥れる日本の農業政策に大きな疑問を感じています。
〇新米販売のお知らせ
一之貝のうんめぇ~新米が準備できました!今年も天候、水に恵まれた一之貝の米は美味い米に仕上がっています!ウネのこしひかりは昔ながらの従来型のこしひかり(非BL)です!お買い求めはUNEHAUSまでお越しいただくか、旧長岡市内、栃尾市内の方には10kgより直接配達いたします。
また、贈答用としも大変喜ばれていますので、コロナ禍でなかなか会えないあの人に、無事の便りとともにウネの美味しいお米を送ってやってください!
★昔こしひかり販売価格★
5kg販売価格 3,780円(税込)、発送料込み 5,100円
10kg販売価格 6,480円(税込)、発送料込み 8,030円
〇10月のイベント情報
〇キノコ狩り体験教室〇
長岡のきのこ博士の原信高先生を招いて秋の八方台でキノコ狩りを楽しむ秋の人気企画。原先生からきのこのお話も聞けますよ!
採ったきのこは原先生から鑑定してもらいます。お昼はきのこ
尽くしのうねご飯。新米を使ったきのこご飯は格別です。
こちらのイベントの参加はワクチン接種済の方のみとさせて頂きます。
日時:10月10日(日)9:00集合(受付8:50~)13:30解散
場所:ウネハウス(一之貝869)
会費:1,500円、小学生600円(お昼代、体験料込)、未就学児無料
定員:10名 少雨決行です。山に入れる恰好をしてきてください。
〇10月24日開催予定のにぎわいマルシェに出店計画中です〇
旧栃尾市の市街地に新しくオープンする新交流拠点施設の
プレオープンイベントとして谷内通り会場で開催予定の
「にぎわいマルシェ」にキッチンカー「畝家」が
24日のお昼限定で出店します。
品目は大好評の「醤油赤飯」を販売予定です。
※開催に向けて調整をしていますが、悪天候及びコロナウイルス感染状況により、
主催者の判断にてイベント内容の変更及び中止となる場合が有ります。
〇ヒカリ三代 新米 食べ比べを開催!〇
コシヒカリの系譜を味わう「ヒカリ三代食べ比べ」を下記日程で開催します。UNEで栽培した「コシヒカリ(非BL)」その父親「農林1号」、農林1号の祖父「亀ノ尾」、そして知人から分けてもらった母親「農林22号」と現在主流で流通している「コシヒカリBL」の5種類の米を 一度に食べ比べできる貴重なイベントです。米の種を守るためにも是非お越しください。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から人数を制限させて頂きますので、お早めにお申込みください。
日時:10月29日(金) 11:00~13:00
場所:農家レストランUNEHAUS(長岡市一之貝869)
会費:お一人様2,000円(昼食代、税込)
〇キッチンカー「畝家」のアオーレ長岡出店の予定
詳しくはキッチンカー「畝家」のページをご覧ください。
〇活動報告
〇農林1号の紹介ビデオを作りました〇
9月10日に稲刈り前に撮影した農林1号の紹介ビデオをYouTubeに
アップしました。
たわわに実った田んぼの中で稲作担当の田中が、農林1号の特長
を見事に伝えています。是非、YouTubeで「農林1号」と検索し御覧ください
〇ウネに実習生が来ました〇
ウネが受け入れ団体となって応募している地域おこし協力隊に興味のある
静岡県在住の男性と、長野出身で地域の事を学びたいという長岡大学の男子
学生が1日実習しました。若い2人には普段と違う場所や仕事で学びの多い
時間だったようです。また、普段同じメンバーで活動しているウネの職員・
スタッフも良い刺激をもらいました。
協力隊に興味のある方には「是非来てほしい、又一緒に仕事をしよう!」
と言って別れました。地域の担い手として再訪される事を期待しています。
〇棚田について思うこと〇
毎年この時期にこの場所の風景を空撮してきましたが、年々、黄金色に輝く田んぼは少なくなり、草茫々の田んぼが増え、そして灌木が育つ田んぼになる変化を見るにつけ本当に寂しくなります。高齢化が進み、農業では生計が立てられない今の日本農業では、後継者が育つ筈もなく、特にほ場整備がされていない条件の悪い地域では農地の放棄が進んでいきます。
これまでの棚田の担い手であった70代後半から80代の方々が
まもなく病気や寿命を迎え耕作できなくなれば、この変化のスピードは
加速し、あと5年もすれば全て放棄地になるのではないかと懸念
しています。何世紀にも亘り百姓の汗と涙で耕作・整備されてきた
棚田が、機械化進んだ今維持できないとは一寸滑稽な感じですが、
どうすることも出来ません。
社会ではSDG’sなどと云っていますが、農業すら守ることが
出来ない社会が果たして持続可能な社会なのか?と大きな疑問を感じます。
現実をしっかり注視せず、コンピューターの画面や人の報道だけを見聞し、理想や理屈を捏ねる政治家や学者、そして役人からこの現場を是非見て貰いたいと思います。
【編集者あとがき】現在、自由民主党の総裁選挙の真っ只中です。4名の候補が毎日しのぎを削って様々な課題について討論しています。以前と違いインターネット等で情報を得やすい社会になってきていますが、農業施策に言及する候補者が少なかったり、認識が現状に即していない感じいます。日本の農業、地方、中山間地域をどうするのか?是非各候補に聞いてみたいです。 78
1.家老コラム
“高等・大学教育無償化のススメ”
最近、夏休みを利用して何名かの大学生がUNEにインターンにやって来ました。
「卒業したら何になりたいの?」と聞くと「公務員、サラリーマン」というように、具体的な夢を語る若者は少なく、大学で学ぶというよりは、「大学を出なければ始まらない!」といった感じで、大学4年間を過ごす学生も少なくないようです。
今の日本社会では大学を卒業しなかったら、まともな、そして賃金の高い仕事に就くことは難しく、経済的な理由、そして家族の理由などで希望する大学進学を諦める若者も少なくない事から、どんどん教育格差、そして経済格差が顕著になってきています。
さて、私が大学に入学した昭和52年度の国立大の授業料は96,000円、当時親からの仕送りは6万円でしたので年間の学費は80万円程でした。
令和2年の授業料は535,800円、親元を離れての生活費は1ヶ月92千円との統計が出ており、年間生活費は110万円、学費と合算すると160万円を超え、私の頃の2倍です。
私学に関しては、授業料は国立の1.6倍とのこと、年間経費は約200万円にもなります。これを奨学金や学びながらのアルバイトで賄うことは難しく仕送りに頼る学生が殆どのようです。
一方、仕送りを担う地方の親は、都会で学ぶ子供のため地方で汗水流して働き、自らの生活費を節約し、せっせと4年間仕送りし続けます。子供が2人大学へ行ったら、仕送りは自らの給与全部を充てなければ追いつかない状況で、収入がある程度なければ複数人の子供を都会の大学で学ばせるのは困難です。
それでは、私が8年間滞在したドイツはどうか?州立の大学が殆どのドイツでは年間の学費は今も昔も約3万円で、生活費も日本に比べ安く、親から仕送りなしでも奨学金とアルバイトで学ぶことが可能です。大学進学する18歳=成人になれば、ドイツでは「大学に入るか?」「就職するか?」何れにしても親から独立して、自らの進む道に就くことが可能です。今、日本の高等教育は義務化されていませんが、今の高校進学率は98.9%、4年生大学の進学率55.4%、短大も含めると80%を超えるています。全ての若者に高等教育を受ける自由、選択、権利を保障するために高校、大学の授業料等を無償化することもひとつの方策かと思います。
長岡人の心に生きる:米百俵の精神「国が興るのも、まちが栄えるのも、ことごとく人にある。食えないからこそ学校を建て、人物を養成するのだ。」
学びたい者みんなが自由に学べる教育環境づくりこそが、今の閉塞感が漂う日本社会、そして混迷深まる日本の政治・経済を立て直す「いの一番の政策」と思いますが、みなさんどう思いますか? 家老 洋
2.キッチンカーからのお知らせ
キッチンカー「畝家」では、荷頃5か村にお住まいのUNE会員限定で今月より弁当の配達を行います。ご希望の方は前日16時までにお電話(86-8121)でご注文ください。ご注文の際にはお名前(フルネーム)、個数、電話番号をお聞きします。当日の12時までにお届けしますが、留守の際は玄関先にダンボールに入れ置かせて頂きます。お支払いはその都度でお願いします。1食500円となります。皆様からのご注文お待ちしています。
9/3(金) 五目御飯、肉じゃが
9/9(木) 鳥ごぼうご飯、揚げ茄子の胡麻和え
9/14(火) ミックスフライ、サラダ
9/17(金) たれメンチカツ、サラダ
9/24(金) 冷やし麻婆茄子、唐揚
9/28(火) 塩鮭弁当、煮物
3.イベント情報
9月は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から開催を中止します。
4.10月のイベント情報
きのこクウカイ開催予定
毎年好評の長岡市のキノコ博士・原先生をお招きし、きのこについての講義と実際に山に行って採取する人気の企画「きのこクウカイ」を10月10日9時から開催する予定です。
開催については、新潟県内在住者を対象に参加を募り、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら行いますが、状況を鑑み中止する場合もございますので、予めご了承ください。
詳しい内容について次月のうね日和で報告いたします。
5.活動報告
①福祉市民体験農園OasisRで夏野菜収穫体験イベントを開催しました!
7月31日に千秋が原、信濃川河川敷の福祉市民体験農園オアシスRでジャガイモ堀り、枝豆の収穫体験を行いました。炎天下の中の作業でしたが、みなさんの頑張りで予定していた作業もあっと云う間に完了しました。じゃがいもはお土産に、枝豆はその場で茹でて
休憩時間のおやつとして楽しみました。
お昼は収穫したばかりの茄子等の夏野菜を天ぷらにし、揚げたての夏野菜天丼と特製冷やし汁をみんなで頂きました。
休憩そしてお昼タイムはいろいろとお話しでき大変楽しかったです。「同じ作業をし、同じ釜の飯を食う!」これが、みんな仲良しになる秘訣ですね!
②今年も猪が出てしまいました!
今年も昨年同様、最上位の田んぼに猪が出現、3枚ある田んぼ全てに侵入し稲を弄んでいて今後、どうなることかと頭を悩ませています。
昨冬の大雪で足の短い猪は雪にハマって凍死してしまうとの話もありましたが、野生動物は雪なんかには負けないで冬を生き延びた様子で、昨年以上に活発に走り回っているようです。
今年は管理をしっかりして豊作を期待していた矢先の出来事に嘆き悲しんでします。
今年急増している猿も含め、地域全体での対策が急務かと思いますが、どなたか良い知恵をお持ちの方はご教授頂けるとありがたいです。
③訪問かき氷を行いました!
8月5日にキッチンカー製作で大変お世話になった「今泉テント」に畝家特製「ふわふわかき氷」を振舞いに、かき氷器をキッチンカーに載せて訪問してきました。
暑い中、職員の方が三々五々集まり貰い食べて貰い「ふわふわで美味しいです!」「シロップが美味しいです!」との声を頂きました。
キッチンカー・畝家の『ふわふわかき氷』は会社や団体、お祭りや子ども会のイベント、福祉移設や保育園等お声掛けいただければ出張しますので、お気軽にお問い合わせください。
④長岡市内の高校生がボランティア活動に来訪しました!
8月6日に長岡市ボランティアセンター主催のボランティア体験プログラムがUNEHAUSで有り、長岡市内の高校生9人が来訪し、ヨモギ収穫のボランティア体験を行いました。
若い人たちが来るとスタッフ全員のテンションが夏の気温同様に急上昇し、みんな張り切って活動しました。昼食時の自己紹介は、ゴールドメダリストのインタビュー同様に”しょうし(恥ずかし)”がらずにしっかりと皆の前で挨拶したのは驚きました。
その後の講座では、
☆若い時、たくさん経験しいろいろ失敗することが大切である。チェレンジ精神を持って何にでも積極的に!
☆若い時、難儀をして自らの限界を知ることが大切である。
☆若い時、海外にも目を向け、様々な人たちと交流し様々な価値観を学ぶことが大切である。気持ちがあれば市内に居ても国際交流は出来る!
☆若い時、自分のやりたいことをしっかり見つけ、それを自分の仕事としてやっていくことが大切である。給与や楽なことを基準に仕事を求めてはいけない!
☆家族が第一、仕事はその次!
など『爺ちゃんエ~ル』を送り「機会があったらまたUNEHAUSを訪問してね!」と云ってお別れしました。
6. 【編集者後記】日本勢大活躍のオリンピックも閉幕しました。真剣勝負を通じ、アスリートが全てを捧げた集大成が発揮できる場を、この時期に、この日本で提供出来た事がとても嬉しく、誇らしく感じました。特に現場の人たちの苦労は大変な物が有ったと思います。
本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。 78
エッセンシャルワーカーとGAFA
「GAFA:ガーファ」という言葉を知っていますか?
それでは、G:グーグル?A;アマゾン?F:フェイスブック?A:アップルは?と云えば聞いたことがあるのではと思いますが、ITを使った各種サービスを提供するアメリカの4つの巨大企業の頭文字です。
これらは世界のグルーバル化:資本や労働力の国境を越えた移動が活性化すると共に、貿易を通じた商品・サービスの取り引きや海外への投資が増大することによって、世界に於ける経済的な結びつきが強まって急速に拡大した企業ですが、食糧や製品を生産したりすることのない産業、所謂、ユーザーの個人情報を収集、管理して富を得ている企業です。
コロナ禍の中、リモートワークと呼ばれる新たな働き方も出現しましたが、こちらはGAFAで代表される働き方のひとつです。
一方、医療・福祉・保育関係者、スーパーなどの小売業の店員、物流に関する配達員、トラック、バス、電車などの運転手、窓口担当の市役所職員、ゴミ収集員そして農家等、人が社会生活をする上で必要不欠なライフラインを維持するために感染の危険性と戦いながら働き続ける現場従事者の働きの重要性が再認識され、感謝を込めてエッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)と呼ばれるようになりました。呼び名が変わったことで職業に対する価値観がこのまま変わり、IT並の所得が得られる産業になって欲しいと思うのですが???
さて、6月、恒例の笹採りを4日間集中して行いました。悠久山に有る私の山で笹を採り、それをウネで近所の高齢者の方々から「枝切り、選別、笹の表面の拭きとり、50枚毎の輪ゴム留め、そして箱詰」をしてもらい
4日間で4万枚を出荷しました。みなさんから寸暇を惜しみ一生懸命やって貰った結果、売上高から経費を引き、それから作業に携わった人の数×時間で割り返した時給単価:(ノウフクレート)は480円足らず、新潟県の最低賃金:831円の57%にしかなりませんでした。結局、世間一般の倍の働かなければ、所得は追いつかないのが今の農業の現状です。
一方、GAFAのIT産業は全く生産することはありません。エッセンシャルワーカーのように汗をかいたり、肉体的に難儀したり、汚い思いをしたりせずに高所得を得ることが可能で、ITエンジニアは今、花形職業で優秀な人が就く仕事です。
農業はじめ工業などの生産産業は既に昔の産業、まさしく「働けどはたらけどなお、我が暮らし楽にならざり、じっと手を見る。」(一握の砂から)、幾ら働いても農業で得られる賃金は人並みに追いつかないのは、今も明治の昔も変わっていないのかと思います。
農業以外の働き場はITを含め幾らでもあるようになった今、そんな農業に参入する若者はいなくなるは現実かも知れませんね? 家老 洋
梅もぎに行きます&お裾分けのお願い
毎年も梅もぎの季節になってきました。「歳をとって梅もぎが出来ないから採りに来て呉れや」との声掛けから始まった
UNEの梅干しづくり。利用者さんが手造りし、昔ながらの天日干しとしょっぱい味付けで沢山の方から喜ばれていますが、
近年梅が不足しています。
梅の木が有って、梅の収穫をしない、できない、梅が落ちて汚れて困るような方がおられたら下記までお気軽にお声掛け下さい。旧栃尾市内であれば何処でも梅もぎに伺います。また、収穫した梅の「お裾分け」にご協力いただけたら有難いです。
※梅干しの売上については、利用者の方々の工賃として活用させていただいています。
お問い合わせは、ウネ(電話86-8121)までお気軽にどうぞ
7月31日(土) 収穫祭開催!
夏野菜の収穫時季です。河川敷のゴミ拾いを行い、枝豆、ジャガイモなどの収獲体験を行います!
採ったジャガイモはお土産に、枝豆はその場で茹でて皆で食べます。
今年のお昼ご飯はこの上なく贅沢に、畑で採れたての夏野菜を天ぷらで食べます。
その他休憩中にはウネ特製のかき氷を振舞いますので、皆様のご参加をお待ちしています。
〇詳細〇
☆日 時:7月31日(土)9:30(受付9:15)~13:30
☆場 所:千秋が原ふるさとの森公園管理棟前 集合 その後畑へ移動
☆参 加 費:大人1,500円、小学生700円、幼児無料
☆持 物:農作業のできる服装で水分、軍手、タオル等もご用意ください
☆備 考:収穫したじゃがいものお土産付き
☆募集定員:先着30名
※参加ご希望の方はウネまでお電話頂くか、une_aze@yahoo.co.jpまで
メールでご連絡ください
福祉市民体験農園OasisRのお知らせ
信濃川河川敷左岸、日赤病院近くに開園している福祉市民体験農園OasisRの参加者を募集しています!昨年からは長岡市の大手スーパーの組合職員の方々も利用される等、徐々ににぎわい始めました。
畑や土いじりを行いたい方はお気軽にUNEに お問い合わせください。
お茶フェスin上越に出店してきます!
7月24日に世界最大級の無印良品のお店が有る上越市エルマールで開催されるお茶フェスin上越に 今回はキッチンカーでかき氷を販売しながらくろもじ茶を紹介してきます!是非お時間のある方はお越しください!!
笹採りとよもぎ採りに地域の方がお手伝い
6月14日から18日まで、UNEHAUSにて地域の方からお手伝い頂き、笹とよもぎの採取、出荷調整を行いました。
お昼を食べに来ていただく方や、病院送迎サービスを利用されている方々が集まり、口と手を動かしながら一緒に作業を行った後は、皆でうねご飯を食べました。まるで昔の田植えや稲刈りのような、村総出のイベントの雰囲気で楽しく作業ができました。
すぐに作業にも慣れて、予定していた量も達成する等、さすが人生の先輩と感心する事が多かった機会となりました。
笹は笹団子や鱒寿司に使われ、よもぎは来年以降の試作品として薬草会社や昨年訪問した漢方のツムラへ納品し、今後の販売に繋げたいと思います。
お家にいて時間の有る方は、是非UNEHAUSにお越しいただき、お手伝いして頂けるとありがたいです。詳しくはウネまでご連絡ください。
大平山の登山道の整備に参加しました!
一之貝、北荷頃、田之口、そして中の4集落の真ん中に聳える標高600mの
大平山の登山道整備作業に参加しました。
6月5日は北荷頃方面から「大平山新緑会」が、6月6日には一之貝方面から
「一之貝山遊会」が登山道の整備を行うので両日とも参加をしました。
5日の新緑会には納谷が参加し、事前のグループ分けで山頂班のグループに入りました。総勢6名で山頂から
草刈りや雑木伐採をしながら下山しました。初夏の気持ち良い登山と思っていたのは最初のうちで、日頃の
運動不足がたたり、最後は息も絶え絶えで登り切りました。コロナ禍ですが、沢山の方が参加者され、この地域の
コミュニティの力強さを感じた1日でした。(納谷)
6日の一之貝区は若輩者の大谷が参加。草刈り用の少し柄の長い鎌と、雑木伐採のための鋸を腰に携え臨みました。(どちらも初めて手にする道具です。)この日はいこいの森駐車場付近をスタートし、五百山山頂を経由、大平山へ
向かうコースでした。車を降りるやいなやエンジン式刈払い機の勇ましい音が朝の清々しい山の中に響き渡り、
かなりの急斜面にも関わらず草を刈りながらどんどんと山の中を進んでいき、かなり重そうな雑木も息の合った動きで伐倒していきます。若輩者はそんなみなさんの姿に感激するばかりで草を刈る余裕はなく、最終的に柄の長い鎌は登山用ストックと化していました。大平山山頂付近からは現在私も住んでいる一之貝の景色が見え感動しました。
来年は刈払い機を持って参加するぞと心に誓いました。がんばります。(大谷)
農福連携サポーター養成講座2021@上越の前期日程が行われました
昨年は長岡市で開催した農と福祉を結びつける農福連携の人材育成講座を
今年はブラシアップし、前期と後期に分けて開催。6月20,21日に上越市にて、
前期日程が行われました。コロナ禍で様々な制約が有る中、上越市を始め
県内各地から15名の受講者が集まり2日間、農福連携の基礎から実際に
農場で行ったロールプレイング等、実践的なカリキュラムで充実した講座と
なりました。
特にロールプレイングでは実際に上越市の農家に協力して頂き、各受講者が
農家役、サポーター役、指導員役、利用者役にオクラの収穫と出荷調整作業を
行う実学が体験できた他、受講生同志の距離も近くなり、「仲間づくり」もできたように感じた講座でした。
後期は8月後半に同じく上越市で行う予定となっていて、今から受講生と会える事を楽しみにしています。なお、後期はテレビでもおなじみ、趣味の園芸講師の藤田智先生の講義も公開講座として予定していますので、お気軽に
ウネまでお問い合わせください。
【編集者後記】
昨年のうね日和を見直した所、昨年のこの時期に「ウイルス禍も落ち着き始め」と書いていました。それから一年、ここまで
長引く事はあの頃想像していませんでした。長岡市でもワクチン接種が進んでいますが、右に倣えのやり方を見ていると
市役所職員の苦労も分かるのですが、もう少し地域に寄り添ったやり方が有ったのかなぁと思います。中越地震の際家老が
感じたように、非常時には本当に力添えの必要な方、今回でいえば一人住まいの高齢者や情報弱者の方、耳が遠く
電話での会話に苦労する方などの事を考えた施策だったのか不思議でなりません。外野が勝手な事を言って(書いて?)
恐縮ですが、政治も含めた行政が今回の事をしっかり記録、検証し、今後の教訓として生かしてくれることを切に願います。
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うね日和2月号
うね日和 新春号 2021年1月号
うね日和12月号
うね日和11月号
うね日和10月号