三条市総合福祉センターにて、標記の講演会が開催されました。不登校の子どもやその家族へのカウンセリングの方法について学ぶとともに、家族、特に母親が抱える課題について、現場でカウンセリングを行っている若い担当者からの発表がありました。
発表では、カウンセリングを通じて子どもや保護者の不安を取り除き、安心してもらうことの重要性が強調されていました。
年々、不登校やひきこもりの数が増加する中で、これらの問題に対して「治療的対応」ではなく、そもそもそれらを生じさせないような家庭環境・教育環境・社会環境を整えるといった「予防的対応」の重要性を改めて感じました。
しかしながら、こうした視点からの提案を行う政治家がほとんど見当たらない現状に、虚しさを覚えます。
「戦後80年」と言われる今、戦争終結後に物質的・経済的な豊かさを懸命に追い求め、ある程度共通の価値観のもとで生活してきた時代から、個人の尊厳や自由、選択が重視されるようになり、価値観が多様化しました。
その結果、社会は複雑かつ多様になり、コミュニケーションが難しくなって、人との関わり方が分からなくなり、孤立や閉塞感を抱え、不登校やひきこもりに至るケースが増えているのではないかと感じます。社会がもっと単純で、活力のあるものになればと願わずにはいられません。
私自身も学べば学ぶほど、こうした複雑な社会の影響を受け、当事者の方々にどのように向き合えばよいのか、分からなくなってきているのが正直なところです。 (家老)
