ヨモギ栽培

 富山県との県境の町、糸魚川市 能生の上南集落にある 農業生産法人 株式会社あぐ里能生を訪問し、ヨモギと藻草の栽培について勉強してきました。

 上南地区の山間部は小さな棚田が広がっていますが、担い手の高齢化に伴う離農により耕作放棄地もどんどん増えて来ており、その放棄地の活用のひとつとして、ヨモギ・藻草の栽培に3年ほど前から取り組まれており、コメよりも高い収益性を上げておられるというお話しを伺いました。

 一之貝のUNEの棚田は、今夏の猛暑と無雨によりまともに水が掛からず立ち枯れ状態の田んぼもあり、これまで8年間の棚田経営で一番大きな被害を受けた年ではないかと思います。

 今後、高齢化の進展、後継者の参入が期待されない一之貝に於いて、水路や道路の共同管理が出来なくなる時期が間近に迫っている今、これまで通りの稲作が継続できるのか?という大きな不安があります。これから稲から、ヨモギをはじめとする薬用植物の栽培へと経営主体をシフトすることも、ひとつの方向であるように思いました。

 なお、このような経営転換に関しては今、県も市も、そしてJAも積極的に支援する体制を整え始めているとのことですので、今後試験的に始めてみたいと思いました。

 また、説明をしていただいた日野社長の経営理念、経営方針にも大きな感銘を受け,今後、ヨモギ栽培を通して、色々とご指導をいただきたいとお願いしてお別れしました。