
新潟県長岡地域振興局農業企画課からお2人の担当者の方がUNEHAUSを訪問され「遊休農地活用」について説明していただきました。
耕作放棄地再生利用緊急対策交付金が設立され、荒廃農地を再利用する活動への支援をして貰えるとのこと。しかし、一之貝のような中山間地の棚田は、荒廃するというよりは後継者のいない美田がこれから数年内にどんどん出て来る状況にあり、荒廃農地をどうこうするよりも先に、まずは、離農される方の農地をどう後継耕作していくかが大きなテーマとなっています。
現在UNEが耕作している棚田の総面積は約1.6haで、5か所に分かれ、枚数(区画数)としては24枚もあります。
一方、私が住む地元でほ場整備が完了した川東中央地区では、1区画1.6haもの田んぼがあり、炭塵には比較はできませんが、労働時間では5倍以上もの差があるように感じます。
ではコメの値段は?というと水の綺麗な棚田米という付加価値はつきますが、多くても20%位しか高く売れませし、収量は逆に水が冷たいとか、作業ロスなどもあり2~3割も落ちてしまいます。
労多くして益少ない条件不利地域ですので「中山間地直払い」制度などがありますが、その制度に乗るには共同化が必要かつ様々な制約があり、なかなか一筋縄ではいかないのが現状です。
中山間地域の集落、そして農業を守るためには、もっとみんなで知恵を出し合って取り組まなければいけないのですが、高齢化進み若い者がいない集落では、そのような場も持てないのも現状です。
役所が決めた事業をやればお金を出すのではなく、地元で良く話し合って事業を計画し具体性実効性のあるものに対してお金を出すという仕組みに変えて貰えれば、これからの中山間地域にも一筋の明かりが見えて来るのではないかと思いました。
コメントをお書きください