お便り紹介 6

一之貝昔物語
 私が物心ついた頃には、電気も電話も有りました。父の姉から聞いた話ですが、その昔、ランプ生活だった雷部落に電気が通る事になったそうです。

 今のように、家々の方が「〇〇アンペアにして下さい」と言うやり方では無く、政府の役人の方が(電力会社の方?)家々を回ってきて部屋が何部屋あるのでと言う具合で家の大きさで照明の数が決められたそうです。家は、10㍗の電球が2つと5㍗が2つだったそうです。村に電気が、入った時には口々に「眩し過ぎて目が潰れそうだ」と話していたそうです。

 大平山に送電線の鉄塔が見えますが、これを初めて建てる時に村の人々がアルバイトで山の急斜面を鉄骨材を担いで何度も往復して運んだそうです。山の斜面を、歩くだけでも大変なのに昔の人は凄いなぁと思います。

 その大平山の中腹位の所に、立石と言う名所が有ります。生い茂る木々の間に、大きな岩が3つデーンと立っています。これだけでも壮観ですが、岩の間に割れ目が有りそこに直径50㌢位の穴が開いています。そこに石を投げ入れるとカラカラと音がしばらく鳴り響きます。地獄まで続いていると言われています。同じ所に、聖徳太子の石碑が奉られています。大工の神様だと聞いた事が有ります。昔は、ちょっとした観光スポットだったそうです。

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コメント: 1
  • #1

    ミヤマオクヤ (火曜日, 11 3月 2014 09:54)

    懐かしいですね、私が小学校5.6年の頃基礎コンクリ-ト用の?砂利を大平橋のあたりから横畑を通って山道を背負い
    100円近くのお金を稼いだ記憶があります。清水やさんが
    取りまとめの場所だったと思います。重かったけど初めて
    自分で働いて得た貴重なお金でした。 又、立石も2~3回
    行った記憶があります。二十歳を過ぎて一之貝の同級生
    男女4~5人で大平山に藪をかき分けて登ったのも
    懐かしい思いでです。  昔物語有難うございました